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2025/2/5
こまめにメンテナンスを行い、ご使用の前後には登山靴の状態を確認しましょう。
登山靴は山における安全性に直結する重要な装備です。山行前と帰宅後には登山靴の状態を確認し、こまめにメンテナンスを行いましょう。
詳細は製品に付属の取扱説明書をご覧ください。
登山靴のチェックポイント
使用に伴う消耗や経年劣化が現れる部位をご紹介します。
登山前にはスケジュールに余裕をもって、以下のチェックポイントを確認しておきましょう。
タン
タンの溝は土や埃がたまりやすい場所です。汚れがたまっていると、素材の劣化を早めることがあります。。
金具
取れかけたり、錆ついたりしていませんか? 汚れや水分の残留で劣化しやすいパーツです。
靴ひも
摩耗によってすり切れたり、弾力性がなくなっていませんか? 金具と靴ひもの隙間に汚れが溜まると劣化が早まります。
アッパー
カビの発生や皮の乾燥によるひび割れ、生地の破れはありませんか?
ランドラバー
接着剤の経年劣化による剥離はありませんか? 長い間放置すると剥離が広がってしまいます。ランドラバーは、アッパーを補強しソールとの接合部を守る重要なパーツです。早めに修理を行いましょう。
ミッドソール
接着剤の経年劣化による剥離はありませんか? アッパーとソールを貼りつけている接着剤は、経年劣化により使用中に突然はがれる場合があります。土などの汚れや水分の残留は、劣化を促進させます。ブラシなどを使用して取り除き、しっかり乾燥させてください。
アウトソール
「滑りやすくなった」と感じたり、かかとやつま先部の減りが目立ってきてはいませんか? すり減ったソールはスリップの危険が生じますので、摩耗が目立つ場合は、張り替えや買い替えを検討しましょう。
以前主流だったポリウレタン製ミッドソールは使用頻度にかかわらず劣化し、一般的には製造より5年程度がその寿命とされています。
現在は、経年劣化の遅いEVAを使用したミッドソールが主流ですが、アッパーとソールの結合にはポリウレタン系の接着剤が使用されています。定期的な点検は忘れずに行いましょう。
現行のモンベル製登山靴には、ミッドソールにポリウレタンを使用していません。
モンベルの修理サービスでは、アウトソール(靴底)の張り替えの際にはミッドソールも一緒に交換し、必要であればランドラバーの交換もいたします。
(ランドラバーの交換はソールの張り替え時のみ可能です)
モンベル製ブーツ、およびアゾロ製ブーツに限ります。
一部製品はアウトソールの交換に対応しておりません。モンベルカタログやウェブサイトの各製品ページをご覧いただくか、販売店もしくはカスタマー・サービスにご相談ください。
修理に関する情報はこちら
登山靴の修理価格について
詳しくは修理サービスのご案内を確認ください。
下山後のお手入れ
登山靴の洗い方
普段のお手入れはブラッシングや固く絞った雑巾などで表面を拭いて汚れを落としてください。汚れがひどい場合は、モンベルのマルチクリーナーを使って汚れを落としてください。
①インソール・靴ひも
インソール(中敷き)や靴ひもを外します。インソールや靴ひもは、洗濯ネットを使用して洗濯機で簡単に洗えます。インソールは使用後なるべく早く取り出すことで、靴内部を乾かしやすくなります。
②アウトソール
アウトソール(靴底)は水洗いします。頑固な土には使い古しの歯ブラシを、つまった石はマイナスドライバーなどを使用すると簡単に取り除くことができます。
マイナスドライバーでソールや手を傷つけないようご注意ください。
③靴全体を濡らす
水を張った洗い桶に靴全体を浸します。天然皮革は均質ではないため含水量に差が生じやすく、乾燥後にまだら状のシミが発生することがあります。最初にしっかりと革に水分を含ませるようにしてください。
④洗浄液を作る
バケツなどに靴全体が浸る程度(5L~8L)の水を入れ、キャップ1杯のマルチクリーナー(15mL)を加えて洗浄液を作ります。
マルチクリーナーは濃縮タイプのため、直接スポンジに含ませて洗うと、洗浄成分が強すぎて色が退色する場合があります。部分洗いなどの時も、必ず薄めた洗浄液を使用してください。
⑤洗浄
洗浄液に靴全体を浸けながら、スポンジや靴用ブラシなどで表面の汚れをかき出すように落とします。モンベル製の登山靴は、靴の内部を洗浄液で洗っても問題ありません。靴内部のライニングが皮タイプであれば汚れを拭き取って落とします。ファブリックタイプであれば、ブラッシングで汚れをかき出します。
革部分にブラシを当てるときは、素材に適したものをご使用ください。ブラッシングが強すぎると、傷の発生やはっ水性能の低下を誘発してしまいます。
⑥すすぎ
全体を洗い終えたら十分にすすぎます。
クリーナー
乾燥
⑦拭き取り
すすぎを終えたら、靴内部も含めて全体の水分をタオルなどでしっかり拭き取ります。靴の外と内から挟むようにタオルを強く押し当て、アッパー内部の水分を搾り出してください。
水分を多く含んだ状態のまま乾燥させると、シミの原因になります。
拭き取りの際、レザー部分の染料がタオルに色移りする場合がありますのでご注意ください。
⑧平置き
直射日光を避けて、風通しのよい日陰に平置きし、2〜3日かけて乾燥させます。靴内部に水分が残留している場合は、靴用の乾燥剤を靴の中に入れておきます。
登山靴の皮革部分は、濡れた後、直射日光やヒーターなどで急激に乾燥させると皮革のヒビ割れや硬化の原因となりますのでご注意ください。
傾けて置いたり、吊るして乾燥させると、局所的に水分が溜まりシミを発生させる場合があります。
はっ水処理の仕方
汚れを取り除き十分に乾燥したら、はっ水処理をします。
靴の素材別に手順とはっ水剤をご紹介します。
汚れがついたままはっ水処理をすると、本来の性能を発揮できない恐れがあります。
ファブリック(布)・合成皮革を使用したブーツ
汚れを除去し乾燥させた後、はっ水スプレーを塗布します。
皮革パーツを使用している場合は、必要に応じて皮革部分に保革剤(レザーウォーターリペレントなど)を塗ります。その後、全体にはっ水スプレーを塗布します。
ヌバックやスエード、ファブリック(布)の両方に使用可能なはっ水剤もあります。
レザー部分にシミが発生した場合、保革剤を塗り込むことである程度目立たなくなりますが、塗りすぎると部分的に色が濃くなったり、ソールやラバー剥がれの原因となります。
皮革製ブーツ
汚れを除去し乾燥させた後、まず保革クリームを塗布します。続いてはっ水スプレーを施し、自然乾燥させます。スプレータイプの保革剤入りはっ水剤を使用すると、保革剤を塗る手間が省けます。
ヌバックやスエードの場合は、保革剤入りはっ水剤を使用すると風合いが変わります。目立たないところで試してから、全体に使用するようにしてください。
オイルや保革成分は、革の表面が乾燥したと感じた時に薄く塗る程度で十分です。塗り過ぎは型崩れや、靴底の張り替え修理ができなくなる恐れがあります。
保革剤の入っているはっ水剤
保革剤を含まないはっ水剤
はっ水スプレーの使用は、必ず風通しの良い屋外で行ってください。
使用される際は、それぞれのはっ水剤に付属している「取扱説明書」や「注意書き」をよくお読みください。
保管方法
風通しが良く、湿度が高くならない場所で、直射日光を避けて保管してください。
※靴にダメージを与える恐れがあります。以下のような場所には保管しないでください。
・購入時の靴箱や収納袋など風通しの悪い入れ物の中
・車の中や野外の物置など高温になる場所
ドライストレージバッグを使った保管方法
ドライストレージバッグを使用して保管することで、登山靴を湿気から保護し、加水分解などの劣化を和らげることができます。
完全に乾かした後で収納してください。
フットウエア内部のにおい対策
靴からのにおいが気になる場合は、O.D.メンテナンス 抗菌消臭スプレー(一部販売制限国あり)を使用しましょう。
使用後のにおいの原因成分や発生源となる菌を減少・死滅させ、優れた消臭・防菌効果を発揮します。においがし始める前に、予防として使用することもできます。
快適な登山を楽しむために
アウトドアフィールドでの靴のトラブルは、重大な事態にも発展しかねません。日ごろから適切なメンテナンスを行い、異常があった場合にもすぐに気づけるような、そんな道具との関係が理想だといえるでしょう。
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