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常に身近に置けるライフジャケット「浮くっしょん」

2024/8/27

「浮くっしょん」は、普段はクッションとして使え、いざというときにはライフジャケットになる防災用品。身近な所に置きながら、津波や洪水などの水害に備えることができます。

津波や水害への備え

東日本大震災では、犠牲者の9割近くが津波で溺れて命を落としたと考えられています。
モンベル代表・辰野勇は被災地での支援活動の最中、津波に流されながらもライフジャケットを着用していたおかげで命が助かった方がいたという話を聞いて「津波の可能性がある地域で、あらかじめ備えておけるライフジャケットがあれば、さらに助かった命もあったかもしれない」と考え、災害時に着用できるライフジャケットを考案。何度も試作とテストを重ねた結果、クッションとしてかさばらず座り心地がよく、ライフジャケットとして十分な浮力が保たれるデザインを実現し、津波・水害から身を守る浮くっしょんを開発しました。
いつか発生するとされる南海トラフ地震だけでなく、近年は例年のように豪雨災害が発生し、津波や水害に対する備えがいっそう急がれます。自宅ではもちろん、学校や職場でもできるだけの準備を整え、災害の犠牲にならないようにしなければなりません。

普段から津波や水害に備える

「浮くっしょん」は普段は自宅や職場、学校などでクッションとして使用できるため、常に身近に置いておくことができます。浮力体には耐久性と柔軟性に優れ、高い浮力を発揮する高性能な素材を採用。最大の特長は仰向けに浮くように設計していること。さらに、枕のように頭の後ろを支える部分があるので、万が一気を失った場合でも気道が確保され、助かる可能性が高まります。

自宅内だけでなく車へ積んでおくことも有効

使わない時は薄くコンパクトに収納できる設計のため、クッションとして使用するほかに、日頃運転する車などに常に積載しておくことも有効です。運転時に津波や河川氾濫に遭う可能性もあり、いざという時のために備えておくことも可能です。
※車に乗っての避難は、渋滞や事故の恐れがあるため推奨されません。

機能と特徴

夜間に目立つ反射テープ

身元判明につながる耐水仕様のIDカード

ベストが脱げるのを防ぐ股テープ / 付け間違えを防ぐ色違いのバックル

周囲に存在を知らせるためのホイッスルが付属(収納式)

ホイッスルは取り出しやすい胸元の位置に収納

万が一意識を失っても、後頭部の浮力体が頭を浮かせるので気道が確保されます。

水からの引き上げに使用するハンドル

自治体や学校・園でも導入されています

小さな子どもを水害から守る

静岡県沼津市にある原町幼稚園・原町保育園では、2012年に「浮くっしょん」を導入しました。この幼稚園・保育園は、海からわずか500mの場所に位置しており、周辺には高台がないので、津波が来たらすぐに屋上に避難することに決めています。毎月の避難訓練で「浮くっしょん」の着用練習を繰り返しており、園児たちは年中・年長になると、自分で着られるようになるそうです。小さな子どもは大人のようには素早く行動できないので、園では、安全なところに避難してから着用するよう、マニュアルで定めています。一刻を争う事態に遭遇したとき、判断に迷わないよう、それぞれの状況に合わせた行動指針を決めておくことが大切です。

普段から使うことが大事

子どもたちの様子を見守ってきた鶴谷園長先生は、「買うだけで満足せず、浮くっしょんをつけて水に浮く練習をすることが大切」と言います。小さい子の中には、水に慣れていない子どもも多く、顔に水がかかるのを嫌がる子もいます。この幼稚園・保育園では「家族で水遊びに行く時には、浮くっしょんを持って行きましょう」と呼びかけ、夏休みには自分の浮くっしょんを持ち帰らせるようにしています。
浮くっしょんは、災害時だけでなく、川遊びや海遊びにも積極的に使える商品です。“楽しい水遊び”を通して、常日頃から災害に備えていくことが大切です。

浮くっしょんの着用方法

①名札入れ部分が外になるように、本体の穴に図のように頭を通します。
②背面側のウエストベルトを前に持ってきます。

③ウエストベルトのバックル(黄)を前面のバックル(黄)に結合します。
胴回りがゆるい場合、前面のバックルは使用せず、背面側のウエストベルトどうしで結合します。

④片方の股ベルトを股の下をくぐるようにしてバックル(黒)と結合します。
⑤反対側の股ベルトも同様にバックル(黒)と結合します。

⑥各ベルトの余っている箇所を調整して本体を身体に密着させてください。

浮くっしょんの特徴と機能、着用方法を動画でご紹介

浮くっしょん ラインアップ

浮くっしょん(本体)

浮くっしょん カバー

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