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もっと深い山の世界へ! クライミング装備ガイド

2023/4/10

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全身を使って岩を登るクライミング。もともとは登山において山頂を極めるための手段でした。近年はクライミングジムも増え、スポーツとして人気があります。難しい課題を登り切った時の達成感はやみつきになります。自分だけで始めるにはハードルが高いと感じる方は体験会や講習会を利用するのもおすすめ。一歩踏み出した先にはさらに深い山の世界が待っています。これからクライミングを始めるために必要な装備を紹介します。

クライミングの種類

「フリークライミング」とは、安全確保のための道具は使用しますが、前進するための道具には頼らず、自分の手足のみで壁を登ることの総称です。「ルートクライミング」と「ボルダリング」の2種類があります。「アルパインクライミング」は、より厳しい自然環境の中で壁を登る冒険的なクライミングを指します。ひとつのジャンルに打ち込む人、オールラウンドにいろいろなクライミングに取り組む人など楽しみ方はさまざまです。

ルートクライミング

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ロープを使い10~30mほどの壁を登ります。ルートが長いので持久力が必要です。基本的にはクライマー(登る人)とビレイヤー(安全を確保する人)の2人1組で行います。ロープを使った確保技術の習得が必要不可欠です。

ボルダリング

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ボルダーとは日本語で岩のこと。ボルダリングではロープを使わずに3~5mほどの岩を登ります。必要な装備もシューズとチョーク、マットのみとシンプルです。難しい課題を登るために一つ一つの動き(ムーブ)を解決していく楽しさがあります。各地にインドアジムもあり、ボルダリングから始める人も増えています。 

ヘルメット

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フォール(墜落)して壁に打ちつけられた時や、落石などから頭部を守ります。基本的にはクライマーとビレイヤーの双方が着用します。インドアジムや、比較的落石が少ないよく整備されたクライミングエリアではヘルメットを着用しないこともあります。

クライミングシューズ

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クライミングの中で最も重要な装備がクライミングシューズです。シューズの開発コンセプトによって適する壁の形状が変わってきます。前傾壁に強いもの、スラブ(傾斜は垂直以下で滑りやすい壁)に強いものなどそれぞれの靴に特長があります。初めての一足なら、足が痛くなりにくい癖のない足型のモデルがおすすめです。

サイズ選びのポイント

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クライミングシューズは小さいフットホールド(足がかり)にも立ち込めるように、つま先を少し曲げた状態で履きます。そのためシューズのサイズも、足の実寸より小さいものを選びます。 実際に店頭でサイズを合わせることが必須です。アルパインクライミングでは長時間着用するため、ある程度余裕のあるサイズを選ぶとよいでしょう。

ハーネス

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腰に着用してロープを結び、安全を確保するための道具です。クッションが入っており、墜落の衝撃を和らげてくれるフリークライミング向けのモデルとブーツを履いたままでも装着できる軽量コンパクトなアルパインクライミング向けのモデルがあります。目的のクライミングの種類に応じて選びます。

ビレイディバイス

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ロープの屈曲と摩擦を利用してクライマーの墜落を止めるための道具です。ダブルロープ(ロープを2本使用するシステム)に対応するチューブ型や、ブレーキアシスト(墜落を止める補助機能)を備えたものなどがあります。ビレイだけではなく、懸垂下降する時にも使用します。ビレイディバイスはHMS型カラビナと合わせて使用します。またロープを扱う際にはビレイグローブを着用しましょう。

カラビナ

カラビナのゲート形状

カラビナはゲートの形状によって特長があります。用途に合ったものを選びましょう。

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ストレートゲート


ゲートが直線的なもの。基本的に支点側に使います。スポーツクライミングからアルパインクライミングまで、オールラウンドに使用可能。

ベントゲート


ロープクリップ側に使います。ゲートをくの字に曲げることでロープクリップを容易にしています。

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ワイヤーゲート


ゲートをステンレスのスプリングワイヤーにしたもの。ゲートの開口部が広く、ロープクリップしやすく、軽量です。


安全環付き


通常のカラビナに安全環をつけたもの。安全環により、ゲートが不意に開いてしまうことを防ぐ。主に支点構築などに使用します。

クイックドロー

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クイックドロー(通称ヌンチャク)はカラビナ2枚をスリングで繋いだものです。支点側にはストレートゲート、ロープ側にはベントゲートを使います。支点にかけ、ロープを通すことでクライマーの墜落を止める役割があります。ロープが岩角に擦れたり、屈曲を防ぐために長さが違うものを用意しておきます。

スリング

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スリングは輪っか状になっているテープやロープのことです。主に中間支点やビレイ点を作る時に使用します。素材は軽量で保水しにくい高強度ポリエチレン素材のものと、耐久性とコストパフォーマンスに優れたナイロン素材のものがあります。中間支点には60cm、ビレイ点構築には120cm、150cmを使用することが多いです。簡易ハーネスとして利用する場合は、幅と厚みがあるナイロン製なら身体への食い込みを軽減することができます。

チョークバック

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チョークは吸水性の良い炭酸マグネシウムを主成分とし、手の汗を吸って乾かし、ホールドを掴むときに滑らないようにする役割があります。手に馴染みの良い液体チョークと、登っている途中にチョークアップできる粉タイプがあります。粉タイプに使用するチョークバックは自分の使いやすいサイズ感とデザインで選びます。クライミングが終わったら、岩についたチョークをブラシで落としておくことがマナーです。

ロープギア

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クライミングロープにはいくつかの種類があります。フリークライミングでは1本で使うシングルロープが適しています。アルパインクライミングではルートが屈曲することが多いことや、懸垂下降で長い距離を降りることができるため、2本で使用するダブルロープを使うことが多いです。ロープの長さは50mか60mが一般的。長いルートを登る時は60m以上のロープを使うこともあります。ロープの持ち運びには専用のバッグが便利です。

ウエア

ウエアは汗の乾きが早く、動きやすいものが適しています。基本的には普通の登山の考え方と変わりません。気温に応じてレイヤリング(重ね着)を調整して対応します。パンツについてはクライミング用に開発された運動性の高いものがおすすめです。

アプローチシューズ

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クライミングの岩場までは通常の登山道よりも険しい道であることがほとんどです。急斜面の上り下りや岩場に対応するグリップ力に優れた靴が適しています。岩場で脱ぎ履きしやすいようにローカットシューズがおすすめです。

ボルダリングの装備

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ボルダリングに必要な装備はシンプルです。シューズ、チョークバック、ボルダーマット、この3つがあれば始めることができます。ボルダリングでは安全確保のために落下の衝撃を緩和するマットを使います。安全のために、着地する技術、またクライマーの落下を支えるスポット技術が必要です。

クライミングを始めるには

経験者やガイドから学ぶ

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クライミングを自分だけで始めるのはなかなか難しいものです。ボルダリングは一人でもできますが、ロープを使うクライミングはパートナーが必要です。正しい知識と技術を身に付けるためには、経験者に同行して経験を積んでいくのがおすすめです。M.O.C(モンベルアウトドアチャレンジ)では初心者から参加できる体験会や講習会を用意していますので、ぜひご利用ください。

M.O.C.クライミングイベント一覧へ

モンベルストアでクライミング体験

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クライミング施設を併設しているモンベルストアでは、クライミング体験ができます。道具がなくてもすべてレンタルできますので、まずはクライミングの楽しさを経験してみてください。

クライミング体験ができるモンベルストア一覧

親子で始めるクライミング

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クライミングは直感的にできるので、簡単なルートなら子どもも楽しめます。親子でクライミング始めてみるのもいいでしょう。より本格的にクライミング取り組むためには、専用のギアが必要です。子どもに合わせたサイズを選んでください。

モンベルのアウトドア保険

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保険も登山“装備”のひとつです。安心してクライミングを楽しむために、傷害保険に加入しましょう。モンベルのアウトドア保険は、事故によるケガの補償をはじめ、捜索救助費用や他人をケガさせてしまった場合の賠償事故など、さまざまなトラブルに対応します。クライミングは通常の登山よりもリスクが高いので、補償範囲の広い山岳保険が適しています。

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