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雪山装備基本ガイド2022-23

2022/12/9

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冬にしか出会えない景色を味わいに、白銀の世界へ踏み出してみませんか。雪山を快適に楽しむための基本装備をご紹介します。

雪山の楽しみ方

低山で楽しむスノーハイク

広大な雪原でスノーシュー

山頂を目指して雪山登山

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初めての雪山なら低い山で楽しむスノーハイクがおすすめ。しっかり保温対策をすれば、トレッキングポールと軽アイゼンで楽しめます。

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雪の上で沈み込まず、浮かぶように歩けるスノーシュー。冬ならではの自然観察や、動物の足跡探しなども楽しみの一つ。

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アイゼンやピッケルを使用して山頂を目指す、雪山登山。適切な装備と技術が必要ですが、山頂からみる絶景と達成感は格別です。

雪山で気をつけること

さまざまな楽しみ方ができる雪山ですが、無積雪期と比べて山の状況や気象条件が過酷なので、それに対応する技術も必要になります。雪山に必要な装備をそろえて、万全の準備で雪山へ出かけましょう。

天候や山の状況を事前にリサーチ

山の天気は変わりやすく、天候によって行動が大きく左右されます。近郊の低山といえども、急な吹雪でホワイトアウト(視界不良)したり、雪が深く、思うように行動できない場合もあります。天気予報や、山小屋の発信している情報を事前に確認しましょう。

防寒をしっかりと

低体温症と凍傷は低温下で引き起こされます。予防にはまず保温が大切。衣服など身につけたものは濡らさないこと、風をシャットアウトすること、肌を露出しないことなどがポイントです。防寒を意識して、雪山に適したウエアを選びましょう。

アクティビティに応じた基本装備

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1.帽子・ヘルメット
凍傷を避けるため、耳まで覆える保温性の高い帽子を。滑落や落石の危険がある場所では、ヘルメットを装着します。
L.W.アルパインヘルメットアルパイン インナーキャップ

2.アイウエア
眩しさを抑え、紫外線を防ぎます。強い風雪のときはゴーグル、それ以外はサングラスが使いやすいでしょう。
アルパインゴーグル BC

3.ウエア
雪山のウエアは、レイヤリング(重ね着)を基準に考えます。大きく分けるとアウター・ミドル・ベースレイヤーの3層で構成されます。
ダイナアクション パーカ Men'sアルパインパンツ Men's

4.グローブ
防水のアウターと保温性のあるインナーの組み合わせが一般的。濡れに備えて、予備のグローブも必ず携行しましょう。
アルパイン テックグローブ Men's

5.バックパック
雪が付着しにくく、ピッケルが装着できる機能を備えたモデルがおすすめです。
ストームパック 30

6.ピッケル
斜度のきつい雪面を登る際や滑落停止に使う重要な装備。傾斜が緩いところではトレッキングポールを使います。
グレイシャー2ウェイピッケルリーシュ

7.フットウエア
雪山登山で使用する登山靴はアイゼンの使用を考慮して、ソールが堅く、つま先とかかとにコバが付いているものを選びます。
アルパインクルーザー 3000

8.アイゼン
凍りついた雪面や雪の付いた岩稜など、雪山でのさまざまな状況に対応するためには、前爪のある10本爪、12本爪のアイゼンが必要です。アイゼンと靴には相性があるので、使用する靴に試着してフィット感を確かめてから購入しましょう。
LXF-12アイゼン

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1.帽子
頭部の保温と保護のために、耳まで覆えるものがおすすめです。
ローゲージ ニットキャップ #1

2.ネックゲーター
首筋からの冷気をシャットアウトします。風雪が強い時は口元まで覆って保温することができます。
トレールアクション ネックゲーター

3.ウエア
雪山のウエアは、レイヤリング(重ね着)を基準に考えます。大きく分けるとアウター・ミドル・ベースレイヤーの3層で構成されます。
プモリパーカ Women'sマルチトラウザーズ Women's

4.グローブ
防水のアウターと保温性のあるインナーの組み合わせが一般的。濡れに備えて、予備のグローブも必ず携行しましょう。
パウダーグローブ Women's

5.バックパック
雪が付着しにくいモデルであれば、夏山登山で使っているバックパックを流用できます。スノーシューの場合は、背面にスノーシューを装着できるモデルがおすすめです。
ランドナーパック15

6.トレッキングポール
雪上でのバランス保持と推進力を得るためにトレッキングポールを使います。先端が雪に埋もれてしまうのを防ぐために、バスケットは表面積が広いスノーバスケットに交換しましょう。
アルパインポール カムロック ドライグリップ S

7.フットウエア
防水透湿性のある靴なら、夏用のトレッキングシューズでも対応できます。保温性を高めるために厚手の靴下を選びましょう。
アルパインクルーザー800 レザー Women's

8.アイゼン
雪が少ない低山や里山では靴底が柔らかい夏用登山靴でも使用できる軽アイゼンがおすすめです。
スノースパイク6 クイックフィット

9.スノーシュー
雪が深くてアイゼンでは歩きにくい状況ではスノーシューがおすすめです。雪原でのハイキングや、雪深い斜面を登ったりと、さまざまな場面で活躍します。
スノーウォーカー 50

雪山ウエアの選び方

雪山では状況によって体感温度が大きく変わります。ウエア選びでは異なる機能を持った衣服を重ね着し、天候や運動量に応じて脱ぎ着することで衣服内の環境を快適に保つレイヤリング(重ね着)の考え方が重要です。

ウエアの組み合わせ「レイヤリング」


快適に行動するには、運動量と山域、自分の寒さ耐性を考慮してウエアをレイヤリングし、状況に合わせてこまめに脱ぎ着して、体温調節するようにしましょう。

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レイヤリングはシチュエーションに合わせて調整しましょう。

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アウターレイヤー

雨・風・雪から身体を守る
雪山用に開発されているアルパインウエア。過酷で激しく変化する環境に対応するために、優れた素材と高い機能、最先端の技術を組み合わせています。

雪面で滑りにくいアンチグリース・シェル素材

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繊維のねじれがもたらす生地表面の微細なシワが、雪面での滑り止め(アンチグリース)性能を発揮します。

雪や風をブロックし、蒸れを解消

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雪や風の侵入を防ぎ、汗などの水蒸気は外に逃がす防水透湿性素材を使用しています。また、生地表面には耐久はっ水加工を施しています。

ミドルレイヤー

保温性を確保しつつ蒸れを逃がす
空気の層を作り、保温性を確保するミドルレイヤー。ソフトシェル、化繊綿のウエア、フリースなどから選べます。気温や体感温度に合わせて組み合わせ、快適な状態を保ちます。

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ソフトシェル

防風・はっ水性と保温性に優れ、アウターとしても使えるハイブリッドウエア。

化繊綿ウエア

保温性に優れ、軽量かつコンパクトに収納できます。濡れても保温力が落ちにくく、メンテナンスも容易なことが特長です。

フリース

保温性と通気性に優れる定番アイテム。防風性は低いのでアウターと合わせて使用します。

ベースレイヤー

汗冷えを防ぎ暖かさを保つ
保温性を重視するなら発熱性の高いメリノウール。運動量が多い状況や、発汗量の多い方は吸水拡散性に優れた化繊素材のジオラインがおすすめです。

素材と厚みで選べます

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EXP.(厚手)

M.W.(中厚手)

L.W.(薄手)

雪山登山に必携の防寒着

雪山では、行動中には汗ばむほどに暑くなりますが、休憩時は汗冷えから急激に体感温度が下がります。優れた保温性を持ち、軽量コンパクトになるダウンウエアか、化繊綿ウエアを防寒着として携行するのがおすすめです。

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モンベルのダウンは、一般的なダウンより保温力に優れる高品質なダウンを使用しています。FP(フィルパワー)の数値が高いほど、高品質のダウンです。
世界最高品質「EXダウン」特集

雪山の基本ギア・小物

帽子・ネックゲーター

頭部の保温と保護のために帽子は必ず装着しましょう。首元からの冷気を防ぐためにネックゲーターも効果的です。風雪が強い時は顔全体を覆えるバラクラバがおすすめ。

ヘルメット

滑落や落石の危険がある場所では、頭部を守るヘルメットを装着しましょう。

グローブ

グローブは防水のアウターと、保温性のあるインナー、着脱時に素肌を露出させないベースの組み合わせが一般的。濡れや紛失に備えて予備のグローブも携行しましょう。

アイウエア

雪山では雪による照り返しのため無雪期よりも紫外線が強くなります。裸眼で行動すると目の炎症が起こり(雪目)、悪化すると目が開けられなくなることもあります。風雪が強い時はゴーグルを、天気が良い時はサングラスを着用します。自分の顔の形に合ったものを選びましょう。

バックパック

バックパックの容量は、必要な装備の量に合わせて選びます。日帰りなら20L~30L、小屋泊りなら30~40L、テント泊なら50~60Lが目安です。雪が付着しにくく、ピッケルが装着できる機能を備えたモデルを選びましょう。

背面の素材

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雪が付着しにくい、背面がメッシュでないモデルがおすすめ。

ピッケルの装着


前面のホルダーにピッケルを装着できます。

フットウエア

登山靴はどのような時季にどんな山に登りたいかによって選びます。

厳冬期に対応するモデル

 

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本格的な雪山登山では12本爪アイゼンの使用を考慮してソールが堅く、ワンタッチアイゼン(前後を金具とレバーで固定する方式)が取り付けられるもの(つま先とかかとにコバがある)を選びます。また靴内部に保温材が入っているものは厳冬期の冬山に対応します。

冬山から残雪期に対応するモデル

 

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上記の厳冬期対応モデルに比べるとソールはやや柔らかめのモデルです。歩きやすく保温材も入っていないため、無雪期の縦走から冬山登山、残雪期の登山まで幅広く対応します。かかとのみコバがあり、後ろのみレバーで固定するセミワンタッチアイゼンに対応しています。

冬の低山ハイクに対応するモデル

雪が少ない低山ハイクでは防水透湿性のある靴なら、夏用のトレッキングシューズでも対応できます。バンドタイプのアイゼンか、軽アイゼンと合わせて使用します。

ソックス

靴下は、保温性の高い厚手・極厚手から選びましょう。素材は汗冷えしにくいウールがおすすめです。

アイゼン
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本格的な雪山登山では前爪のある10本爪、12本爪アイゼンがおすすめです。アイゼンと靴には相性があるので、使用する靴に試着してサイズ合わせをしましょう。

軽アイゼン

雪が少ない山や夏山の雪渓などでは、爪の数が少なく、軽量な「軽アイゼン」でも登ることができます。軽アイゼンは靴底の柔らかいトレッキングシューズにも着用することができます。

スノーシュー

雪原でのハイキングや、雪深い斜面を登ったりと、さまざまな場面で活躍します。傾斜がきつい山岳地形か、平坦な地形かなど、シチュエーションに合わせて選びます。

ピッケル・ポール

ピッケルは急斜面での滑落停止やバランス補助に使用します。森林限界以下で傾斜が緩いところは、バランスを取るためにトレッキングポールがあると便利です。

保温ボトル・バーナー

休憩中に温かい飲み物で体を温めるために、保温ボトルは必ず持って行きましょう。バーナーがあれば雪からお湯を作って暖かい食事ができます。お湯を注ぐだけで簡単に作れるリゾッタは、雪山にもおすすめです。

緊急時に役立つ

必ずもっていきたい装備

日没までに下山できなかったときや、けがをしたときなど緊急時に役立つ装備です。テント泊や山小屋泊はもちろん、日帰り登山でもパックパックに入れておきたいアイテムです。

ツェルト

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強風時の休憩や非常時のビバークの備えとして

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ヘッドランプ

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日没後の行動に備えて日帰りでも必携

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ホイッスル

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自分の位置を知らせるのに役立つ

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エマージェンシーシート

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体を外気から守り体温低下を防ぐ

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ファーストエイドキット

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絆創膏や痛み止め、テーピングテープなどを準備

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ナイフ

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多用途に使えるマルチツール

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雪崩に備える3つの道具

雪崩が予想される山域やルートの場合、アバランチ(雪崩)ギアを携行することが推奨されています。いざという時に適切に使えるように、捜索訓練などで使い方を確認しておきましょう。

ビーコン

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電波で埋没者の位置を特定する ※一部モンベルストアで取り扱いあり

アバランチゾンデ

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雪面にさして埋没者を探す

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スノーショベル

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雪を掘って埋没者を救出する

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装備チェックリスト

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日帰りの山行を想定した装備リストです。対象とする山域、時期、天候により、適した装備が異なる場合があります。お近くのモンベルストアでお気軽に相談ください。

PDFファイルはこちら(293KB)

モンベルのアウトドア保険:雪山でのもしもに備える

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万が一の事故のときに発生する費用を補償してくれる山岳保険への加入は、雪山登山の“必須装備”といっても過言ではありません。モンベルではピッケル・アイゼンを使用した本格的な山岳登はん向けに、短期補償型と長期補償型の2種類の保険をご用意しています。
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雪山登山の技術を実地で学ぼう!

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M.O.C.(モンベル・アウトドア・チャレンジ)では、雪山登山をより安全に楽しむために、最も重要なピッケルワークとアイゼンワークなどの技術を習得できる講習会を開催しています。
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講習会以外にも雪山登山を安全に楽しむためのおすすめイベントが盛りだくさん! はじめての雪山は、ぜひ安心のガイドツアーでお楽しみください。
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監修 山岳雑誌『岳人』

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