お使いのブラウザ(Internet Explorer)ではコンテンツが正常に表示されない可能性があります。
Microsoft Edgeのご使用をおすすめいたします。
がんと闘いながら世界一周走破に挑戦しているサイクリストで、第2回モンベル・チャレンジ・アワード受賞者のシール・エミコさんが、このたび、がんの再発により冒険を中断、治療に専念されることになりました。モンベルでは、一日も早い回復をお祈りするとともに、「シールエミコ支援基金」を立ち上げ、新たな困難に立ち向かうエミコさんを応援しています。皆さまのご協力をお願いすると同時に、応援メッセージを受け付けています。
オーストラリアで治療中のシール・エミコさんからメッセージが届きました。
ベッドから一人で起きれないまま、5週間が過ぎました。
12時間の手術でがんは幸運にも取りきれたのですが、腸管に穴があき、食べたものがすべて漏れています。
明日、追加手術を受けます。
シール・エミコ(2012.8.12)
治療の可能性を求めオーストラリアに渡ったシール・エミコさんからメッセージが届きました。
手術が決まりました。
最大12時間におよぶ大手術になるそうです。
運が良いことに、経験豊かな執刀医とめぐりあえ、
悪化が進んでるので、最優先で7月9日に決定しました。
入院期間は1カ月。
すでに大腸、膀胱、神経が進行がんに圧迫され、消化機能がかなり低下。
痛みもますます激しくなっており、緩和ケアだけを選んでいたら余命数カ月と深刻な状態でした。
ほんとギリギリ! あと少しのふんばりです!!
たくさんの方からの応援・支援金に、心からあらためて感謝いたします。
最後のチャンスをいただけたことに命を救わました。
本当の闘い(戦い)は、術後から半年だそうです。
感染症、再発転移がなければさらに長生きできる可能性も高まります。
身体障害(人工膀胱、人工肛門)、後遺症、副作用は1~2年もしたら慣れてくるそうです。
スティーブが一緒なので大丈夫です。根性で頑張ります。(笑)
シール・エミコ(2012.6.19)
闘病中のシール・エミコさんからメッセージが届きました。
ごぶさたしております、シール・エミコです。
昨年、がんが再発し、みなさまには大変ご心配をおかけしています。
なかなか治療法がみつからず、暗闇の中に再び迷い込んだ思いでいっぱいでしたが、
信頼できる主治医のもと命運を賭けた治療が無事終わり、現在は療養をしています。
食べたり、歩いたり、自分でトイレに行ったりと、ごくごく普通の生活ができるようになりたいと強く願い、
ここまで頑張ってこれたのも見守ってくださったみなさまのおかげです。
不安いっぱいだった心をたくさんの温かい支援と応援で支えてくださり、本当にありがとうございました。
元気になったら、今度は私が困っている誰かを支えていきたいと思っています。
そして、残された自転車での世界一周が完遂できるよう夢に向かっていきたいと思っています。
がんとの闘病生活はまだまだつづきますが、いつの日か、笑顔でお会いできることを楽しみにしております。
シール・エミコ(2009.6.11)
「シール・エミコ支援基金」へのご協力
下記の方法で、支援金と応援メッセージを受け付けています。
皆さまからの支援金はすべて「お見舞い」としてシール・エミコさんにお届けし、治療費などに活用いただきます。
支援金
振込先:みずほ銀行 四ツ橋支店(店番号563)
口座番号:普通預金 1070975
口座名義:シールエミコ支援基金
応援メッセージ
郵便、FAX、メールで受け付けています
宛先:株式会社モンベル 広報部「シール・エミコ支援」係
住所:〒550-0013 大阪市西区新町2丁目2-2
FAX:06-6531-5536(「シール・エミコ支援」係)
メール:ride_for_life@montbell.com
シール・エミコさんプロフィール
JACC日本国際自転車交流協会評議員。
1965年、東京生まれ、大阪育ち。1989年、オーストラリアでスティーブ・シールさんと出会い、世界一周自転車二人旅を開始。
2001年、ゴールを目前に癌の告知を受け、パキスタンより緊急帰国。入院中にスティーブさんと入籍。闘病生活を経て2004年、世界一周の旅を再開。現在までに約12万km(地球3周分)を走行。
著書に『ガンを越え、めざせ地平線!!』(鹿砦社)。奈良県・柳生の古民家で半自給自足生活をしながら、「夢と希望と勇気を!」をテーマに講演活動中。
Ride for Life ~シール・エミコさんの挑戦~
1989年7月、旅先で現在の夫・スティーブ・シールさんと出会い、同年12月、自転車による世界一周走破を目指した二人旅が始まりました。
11年かけて、オーストラリア~東南アジア~北中南米~アフリカ~ヨーロッパ~ロシア~ユーラシアとめぐり、77カ国・約11万kmを走行。しかし2000年12月、ゴール間近、残すところあと1万kmとなったパキスタンで病に倒れ、がんの告知を受けました。
翌2001年1月、緊急帰国。検査の結果「余命半年」と宣告されました。長い闘病生活の始まりでした。抗がん剤治療により頭髪は抜け、体重は9kgも落ち…。
やがて、治療方法について大きな決断を迫られました。生存率は高いが、歩行困難になるかもしれない広範囲摘出手術か、再発のリスクは高いが再び自転車に乗れる可能性のある手術か…。考え抜いた末、後者を選択しました。
放射線や抗がん剤による厳しい治療に耐え、入院から約9ヶ月が過ぎたころ、自宅療養を開始。「身土不二」(「人の命と健康は土とともにある」という意味)に習い、奈良県・柳生の里にある古民家で、「土とともに生きる生活」を始めました。
自らの手で有機野菜を作り、薬草や野草を食卓に並べ、自然に根ざした生活を実践。体調と相談しながら各地で講演会を行い「勇気を持って一歩目を踏み出そう!」「夢は決してあきらめちゃいけない」とメッセージを発信し続けました。
それは、多くの人を勇気づけ、「生きている」ことの素晴らしさを教えてくれる言葉でした。
病状は奇跡的な回復を遂げ、余命宣告から約4年後の2004年12月、念願だった世界一周の旅への再出発を果たしました。残り1万kmの行程を4回(各3ヶ月)に分け、まずはパキスタン~インド(2004~2005年)を走破。続いてインド~ネパール(2005年~2006年)、2007年にはチベット自治区・ラサ~中国横断~タイを無事に終え、2008年9月にはいよいよゴールに向けた最後の行程(タイ~日本・大阪)を控えていました。
どんな苦境にあっても前を向いて生きる姿、笑顔とユーモアたっぷりの語り口で、多くの人に勇気を与え続けてきたエミコさん。世界一周のゴールを迎える日を夢見て、再び、がんと闘い始めます。
© mont-bell Co.,Ltd. All Rights Reserved.