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色とりどりの絶景を楽しもう! 秋の登山を安全に楽しむために必要な装備をご紹介
暑さの和らぐ爽やかな秋は、快適な山歩きにぴったりの季節。赤や黄色に色づいた紅葉を楽しみながら、澄んだ青空のもと気持ちよく歩くことができるでしょう。
一方で、日没の早さや朝夕の冷え込み、予期せぬ降雪など、この時季ならではの注意点もあります。秋の登山を安全に楽しむために必要な装備や注意点についてご紹介します。
秋の登山で注意すること
下山時刻を考慮したプランニング
安全のために、早めの出発・早めの下山のスケジュールを組みましょう。夏に比べると、秋は驚くほど早く日が暮れます。15:00までには下山できる計画を立てましょう。たとえ里山、低山といえども暗闇の中で道に迷ってしまったら一大事。日が暮れてしまったときのために、日帰り登山でも必ずヘッドランプや防寒着を携帯してください。
野生生物との遭遇に気をつけよう
秋はクマが冬眠に備え、食料を求めて活発に動き回る季節。人があまり立ち入らないエリアへの入山や早朝・日没後の行動は避け、熊鈴・熊よけスプレーやラジオを持参しましょう。また、秋口に繁殖期を迎えるスズメバチは、巣を守るために攻撃性が高くなります。黒い服装は避け、もしも出会ってしまったら姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れましょう。
山歩きのルールと安全対策
■備えを怠らず、山でのルールを守って、安全第一で山歩きを楽しみましょう。
■登山道でのすれ違いは「登り優先」が基本。道を譲るときは、滑落の危険がある谷側ではなく身を寄せやすい山側に避けましょう。
■道に迷ったら…確認できる場所まで引き返すのが基本です。沢や谷には決して降りないこと。
■日没が迫ってきたら…登頂を果たしていなくても欲を出さず、引き返して下山しましょう。ヘッドランプの使用を前提にする行動計画は危険です。
■山の天気は変わりやすいもの。事前に天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は登山を中止しましょう。山は平地に比べて気温が低く、風も強く吹きます。レインウエアはもちろん、休憩中の保温着や末端を冷やさないためのグローブなどの小物を持参しましょう。
秋の基本装備
安全・快適な登山は、最適な道具選びから。登山に欠かせない三種の神器(バックパック・登山靴・レインウエア)をはじめ、さまざまな登山装備をご紹介します。
まずは基本の装備をそろえましょう
ウエア
汗や雨によって体を濡らしてしまうのは登山の大敵! コットンのTシャツやジーンズは乾きにくく、登山には向いていません。アウター・ミドル・ベースの3層で構成される、レイヤリングの基本を踏まえて、自分のスタイルに合ったコーディネートを楽しみましょう。
バックパック
容量は必要な装備の量に合わせます。選ぶときに重要なのはバックパックの背面の長さが自分の体に合っているかどうか。合っていないと、肩や腰などの重量バランスが悪くなり、負担が大きくなります。
【容量の目安】
日帰り登山…20L~30Lの小型パック
小屋泊登山…30L~45Lの中型パック
テント泊登山…50L~60Lの大型パック
フットウエア
ローカット・ミドルカット・ハイカットと足首周りの高さで大きく三種類に分けられます。
【フットウエアの種類】
ハイカット…荷物の重いテント泊登山や高低差の大きい登山向き。
ミドルカット…日帰りの低山や、荷物の少ない小屋泊登山向き。
ローカット…比較的平坦なコースの低山ハイキング向き。
ソールの剛性も重要です。岩稜帯のある山や重い荷物を担ぐときは、ソールが曲がらず、小さな足場に立ち込みやすい剛性の硬い靴が適しています。
クッション性の高い厚手の靴下も重要な装備。登山靴のフィッティングにも影響するので、登山靴を購入する際には、実際に使用する靴下で試し履きをしましょう。
モデル着用アイテム
秋山ウエアのレイヤリング
登山のウエア選びの基本はレイヤリング。
異なる役割を持つウエアを、「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3つの層に分けて重ね着することで、外部環境から体を守り、快適性を保ちます。
天候や気温の変化が大きく、運動量による温度調節が必要となる登山では、適切なウエア選びが大切です。
アウターレイヤー(防水・防風)…風雨から体を守る。
ミドルレイヤー(保温・通気)…空気の層を作り、保温する。
ベースレイヤー(吸汗)…肌表面の汗を素早く吸水・拡散し、汗冷えを防ぐ。
レイヤリングシステムについて
行動中は暑くても休憩中は寒くなります。山小屋泊・テント泊はもちろん、日帰り登山でも防寒対策は忘れずに。
アウターレイヤー(レインウエア)
雨や風、時には雪から身体を守る役割を持つのがアウターウエア。肌寒いときにはウインドブレーカーとしても役立つので、晴れている日でも上下セットで必ず持参しましょう。汗や蒸れを逃してくれる防水透湿性に優れたウエアがおすすめです。
ミドルレイヤー(中間・行動着)
運動量の多い登山では、汗をかいても素早く乾く、動きやすいウエアが適しています。暑くなったら首元を開けて温度調整ができるよう、ボタン付きのシャツやジップシャツがおすすめ。「暑いな」「寒いな」と思ったらすぐに脱いだり着重ねたりして、発汗や汗冷えを抑えましょう。
ベースレイヤー(アンダーウエア)
大量に汗をかく登山では、汗を素早く吸水拡散させて肌を常にドライに保ち、汗冷えを防ぐことが重要です。ミドルレイヤー(行動着)の下に、保温性と速乾性を備えた高機能アンダーウエアを着用して快適な行動を実現しましょう。
パンツ/スカート/タイツ
歩行時に足を動かしやすいよう、ストレッチ性に優れた生地や立体裁断が施されたものを選びましょう。ショーツやスカートを履く場合にはタイツを着用しましょう。足を保護するだけではなく、歩行をサポートする機能を持ったタイツもラインアップしています。
防寒着
秋の山歩きには最適な保温力をもった防寒着は必携です。体温が急に下がる休憩時には面倒がらずに着るようにしましょう。
帽子・グローブ・ソックス
秋山登山のギア
日帰り登山を想定した基本アイテム
日帰り登山におすすめのバックパック
日帰り登山におすすめのフットウエア
安全・快適に登山を楽しむためのアイテム
緊急時に役立つ装備
ケガをしたときなど、緊急時に役立つ装備。山小屋泊やテント泊はもちろん、日帰り登山でもバックパックに入れておくと安心です。
小屋泊登山の追加アイテム
山旅の雰囲気が手軽に楽しめる山小屋泊登山。日帰り登山の装備に加えて、小屋で滞在するときに使う着替えや洗面用具、日数分の行動食を持参します。日帰りよりも装備が増えるので、バックパックの大きさは30~45L程度がおすすめです。登山靴は足首までしっかり覆うミドルカットやハイカットのものを選びましょう。
新型コロナウイルス感染予防対策の影響で、山小屋でも臨時休業や営業予定に変更が出ています。各山小屋のウェブサイトで最新の営業情報をご確認ください。
山小屋泊登山におすすめのバックパック
山小屋泊登山におすすめのフットウエア
小屋泊で役立つアイテム
入浴できる山小屋は限られるため、汗や汚れをふき取るにはウェットティッシュや濡らした手ぬぐいなどを使いましょう。新型コロナウイルス感染リスク軽減のため、インナーシーツやスリーピングバッグの持参をおすすめします。ウエアにカラビナなどの目印を付けておくと取り違えを防げます。
テント泊登山の追加アイテム
最も山を肌感覚で味わえるのがテント泊登山。基本装備にプラスして、テントや寝袋、マットや調理器具、食料を背負って歩きます。泊数やプランによりますが、50~60L程度の大型のバックパックを用意しましょう。登山靴は、重い荷物と体をしっかり支える、ソールの固いものがおすすめです。
テント泊登山におすすめのバックパック
テント泊登山におすすめのフットウエア
テント・その他
装備チェックリスト
無雪期登山を想定した装備リストです。対象とする山域、時期、天候により適した装備が異なる場合があります。ご不明な点は、お近くのモンベルストアでお気軽にご相談ください。
安全登山のハウツーを学ぶイベント
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保険も“登山装備”のひとつ
ケガや遭難、物損害から賠償責任まで、アウトドアライフのさまざまなリスクに備える傷害保険。モンベルでは、選べる2タイプ・4種のアウトドア保険をご用意しています。ご自身のライフスタイルに合ったプランを選び、安心と一緒に出かけましょう。
保険について
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