ホーム>秋山装備基本ガイド

秋山装備基本ガイド

2020/9/24

色とりどりの絶景を楽しもう! 秋の登山を安全に楽しむために必要な装備をご紹介

イメージ画像

気温が徐々に下がってくる秋は、快適に行動できる山歩きにぴったりの季節。赤や黄色に色づいた紅葉を楽しみながら、澄んだ青空のもと気持ちよく歩くことができるでしょう。
一方で、日没の早さや朝夕の冷え込み、予期せぬ降雪など、この時季ならではの注意点も発生します。秋の登山を安全に楽しむために必要な装備や注意点についてご紹介します。

新型コロナウイルスに対する適切な感染対策を講じた上で、安全に留意して登山をお楽しみください。

秋の登山で注意すること
イメージ画像

下山を考慮したプランニング


安全のために、早めの出発・早めの下山のスケジュールを組みましょう。日の長い夏と比べると、秋は驚くほど早く日が暮れます。15:00までには下山できる計画にしましょう。たとえ里山、低山といえども暗闇の中で道に迷ってしまったら一大事。日が暮れてしまった時のために、日帰り登山でも必ずヘッドランプや防寒着を携帯してください。

野生生物との遭遇に気をつけよう


秋はクマが冬眠に備えて食料を求めて活発に動き回る季節。人があまり立ち入らないエリアへの入山や早朝・日没後の行動は避け、熊鈴・熊よけスプレーやラジオを持参しましょう。また、秋口に繁殖期を迎えるスズメバチは、巣を守るために気性が荒くなります。黒い服装は避け、もしも出会ってしまったら姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れましょう。

山歩きのルールと安全対策


■備えを怠らず、山でのルールを守って、安全第一で山歩きを楽しみましょう。
■登山道でのすれ違いは「登り優先」が基本。道を譲るときは、滑落の危険がある谷側ではなく身を寄せやすい山側に避けましょう。
■道に迷ったら…確認できる場所まで引き返すのが基本です。沢や谷には決して降りないこと。
■日没が迫ってきたら…登頂を果たしていなくても欲を出さず、引き返して下山しましょう。ヘッドランプの使用を前提にする行動計画は危険です。
■山の天気は変わりやすいもの。事前に天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は登山を中止しましょう。山は平地に比べて気温が低く、風も強く吹きます。レインウエアはもちろん、休憩中の保温着や末端を冷やさないためのグローブなどの小物を持参しましょう。

秋山の基本装備

安全・快適な登山は、最適な道具選びから。登山に欠かせない三種の神器(バックパック・登山靴・レインウエア)をはじめ、さまざまな登山装備をご紹介します。

日帰り登山を想定した基本のスタイル

イメージ画像

ウエア


汗や雨によって体を濡らしてしまうのは登山の大敵! コットンのTシャツやジーンズは乾きにくく、登山には向いていません。
アウター・ミドル・ベースの3層で構成される、レイヤリングの考え方に基づいて、ウエアを選びましょう。

バックパック


容量は必要な装備の量に合わせます。選ぶときに重要なのはバックパックの背面の長さが自分の体に合っているかどうか。合っていないと、肩や腰などの重量バランスが悪くなり、負担が大きくなります。

【容量の目安】
日帰り登山…20L~30Lの小型パック
小屋泊登山…30L~45Lの中型パック
テント泊登山…50L~60Lの大型パック

フットウエア


ローカット・ミドルカット・ハイカットと足首周りの高さで大きく三種類に分けられます。

【フットウエアの種類】
ハイカット…荷物の重いテント泊登山や高低差の大きい登山向き。
ミドルカット…日帰りの低山や、荷物の少ない小屋泊登山向き。
ローカット…比較的平坦なコースの低山ハイキング向き。

クッション性の高い厚手の靴下も重要な装備。登山靴のフィッティングにも影響するので、登山靴を購入する際には、実際に使用する靴下で試し履きをしましょう。

モデル着用アイテム

登山スタイルに合わせてプラスする装備

日帰り登山からステップアップして、山小屋泊やテント泊登山にチャレンジするなら、基本装備に必要なアイテムをプラスしましょう。

イメージ画像

イメージ画像

日帰り装備に宿泊アイテムが増えます。インナーシーツは新型コロナウイルス対策で必要となる場合があります。詳しくはこちら

イメージ画像

イメージ画像

日帰り装備に対し、テントや寝袋・マットや調理器具など、必須アイテムが大幅に増えます。十分な体力が必要です。詳しくはこちら


秋山ウエアのレイヤリング
イメージ画像

登山のウエア選びの基本はレイヤリング。
異なる役割を持つウエアを、「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3つの層に分けて重ね着することで、外部環境から体を守り、快適性を保ちます。
天候や気温の変化が大きく、運動量による温度調節が必要となる登山では、適切なウエア選びが大切です。

アウターレイヤー(防水・防風)…風雨から体を守る。
ミドルレイヤー(保温・通気)…空気の層を作り、保温する。
ベースレイヤー(吸汗)…肌表面の汗を素早く吸水・拡散し、汗冷えを防ぐ。
レイヤリングシステムについて



秋~冬のレイヤリング


秋から冬にかけての登山は、特に気温の変化が激しくなります。日中は暑くても朝晩の気温は氷点下まで下がることもあり、登っているときは汗をかいても、休憩すると汗が冷えて急に寒くなったりします。このような自然環境の中で快適・安全に登山をするためには、こまめな脱ぎ着が必要になります。

イメージ画像
アウターレイヤー(レインウエア)

雨や風、時には雪から身体を守る役割を持つのがアウターウエア。肌寒いときにはウインドブレーカーとしても役立つので、晴れている日でも上下セットで必ず持参しましょう。汗や蒸れを逃してくれる防水透湿性に優れたウエアがおすすめです。

ミドルレイヤー(中間着・行動着)

運動量の多い登山では、汗をかいても素早く乾く、動きやすいウエアが適しています。暑くなったら首元を開けて温度調整ができるよう、ボタン付きのシャツやジップシャツがおすすめ。「暑いな」「寒いな」と思ったらすぐに脱いだり着重ねたりして、発汗や汗冷えを抑えましょう。

ベースレイヤー(アンダーウエア)

大量に汗をかく登山では、汗を素早く吸収拡散させて肌を常にドライに保ち、汗冷えを防ぐことが重要です。ミドルレイヤー(行動着)の下に、保温性と速乾性を備えた高機能アンダーウエアを着用して熱は逃がさず汗を逃がし、快適な行動を実現しましょう。

保温着(防寒着)

秋の山歩きには最適な保温力をもった防寒着は必携です。体温が急に下がる休憩時には面倒がらずに着るようにしましょう。

パンツ/スカート/タイツ

歩行時に足を動かしやすいよう、ストレッチ性に優れた生地や立体裁断が施されたものを選びましょう。ショーツやスカートを履く場合にはタイツを着用しましょう。足を保護するだけではなく、歩行をサポートする機能を持ったタイツもラインアップしています。


秋山登山のギア
日帰り登山を想定した基本アイテム

バックパック

イメージ画像

日帰り登山には、20~30Lの小型パックがおすすめです。

詳細情報

フットウエア

イメージ画像

荷物が少ない場合はミドルカットがおすすめです。

詳細情報

帽子

イメージ画像

保温性のある帽子は秋から冬の山歩きには必須アイテムです。

詳細情報

グローブ

イメージ画像

指先を守ってくれる防寒グローブを着用しましょう。

詳細情報

トレッキングソックス

イメージ画像

暖かく疲れにくい厚手のものを選びましょう。

詳細情報

サングラス

イメージ画像

山の上は平地に比べて紫外線が強くなります。目を保護するためにサングラスをかけましょう。

詳細情報

トレッキングポール

イメージ画像

登りでは体の引き上げ、下りでは足にかかる負担を軽減してくれます。

詳細情報

ボトル/リザーバー

イメージ画像

水分補給はこまめに行いましょう。リザーバーはバックパックを下ろすことなく水分補給が可能です。

詳細情報

ヘッドランプ

イメージ画像

思わぬトラブルにより下山が遅れる場合があります。日帰り登山でも必ずヘッドランプを持参しましょう。

詳細情報

熊鈴

イメージ画像

クマやイノシシなどの野生動物に人の存在を知らせるためのアイテムです。

詳細情報

サプリメント

イメージ画像

アウトドアをアクティブに楽しむためのサプリメント。筋疲労の予防や回復を効果的にサポートします。

詳細情報

緊急時に役立つ装備

ケガをしたときなど、緊急時に役立つ装備。山小屋泊やテント泊はもちろん、日帰り登山でもバックパックに入れておくと安心です。

小屋泊登山の追加アイテム

山旅の雰囲気が手軽に楽しめる山小屋泊登山。日帰り登山の装備に加えて、小屋で滞在するときに使う着替えや洗面用具、日数分の行動食を持参します。日帰りよりも装備が増えるので、バックパックの大きさは30~45L程度がおすすめです。登山靴は足首までしっかり覆うミドルカットやハイカットのものを選びましょう。

新型コロナウイルス感染予防対策の影響で、山小屋でも臨時休業や営業予定に変更が出ています。各山小屋のウェブサイトで最新の営業情報をご確認ください。

山小屋泊登山におすすめのバックパック

山小屋泊登山におすすめのフットウエア

小屋泊で役立つアイテム

入浴できる山小屋は限られるため、汗や汚れをふき取るにはウェットティッシュや濡らした手ぬぐいなどを使いましょう。新型コロナウイルス感染リスク軽減のため、インナーシーツやスリーピングバッグの持参をおすすめします。ウエアにカラビナなどの目印を付けておくと取り違えを防げます。

テント泊登山の追加アイテム

最も山を肌感覚で味わえるのがテント泊登山。基本装備にプラスして、テントや寝袋、マットや調理器具、食料を背負って歩きます。泊数やプランによりますが、50~60L程度の大型のバックパックを用意しましょう。登山靴は、重い荷物と体をしっかり支える、ソールの固いものがおすすめです。

テント泊登山におすすめのバックパック

テント泊登山におすすめのフットウエア

テント・その他

with コロナの山小屋泊、テント泊
イメージ画像

登山者が山小屋を利用する際の大前提は、感染しないのはもちろん、感染させないことです。万が一、山小屋のスタッフが感染すると山小屋の閉鎖につながる恐れもあります。自分が無症状感染者であるかもしれないことを頭において行動しましょう。
山小屋のように屋内に多数の人が入る環境ではなく、空間がはっきりしきられているテント泊は、比較的感染リスクが低く、withコロナに適した登山スタイルといえます。ただし、テント泊営業をしない山小屋や、事前予約制としている山小屋も多いのが実情。また「冬期仕様」状態だったり、無人開放しているテント場もあり、そうした場所の使用は自己判断、自己責任となります。事前によく確認しておきましょう。
ここでは、一般的な登山用品以外で、新型コロナウイルス感染予防に必要なものを紹介します。

マスク

小屋内は、飲食時以外はマスク着用で行動します。できれば、不織布のサージカルマスクと呼ばれるものを。予備も複数枚用意しましょう。

アルコール消毒液

小屋内には消毒液が用意されていますが、こまめに対応できるよう必ず持参しましょう。アルコール濃度60%以上のもの。できれば70%以上。

除菌タオル(アルコールタオル)

顔や体のほか、テーブルやトイレの便座などを拭きます。

チャック付きポリ袋

自分が出したゴミの持ち帰りや、マスクの保管用に。マスクはテーブルの上などに直接置かないこと。

ティッシュペーパー

鼻水をかんだり、目を拭いたりする時に使用。使ったものはチャック付きポリ袋へ。

マイカップ

マイカップを使って、湯飲み茶碗やコップの共用を回避します。

寝袋またはインナーシーツ

小屋から要望がなくても持参しましょう。頭部、特に口元がしっかりと覆えるものを。

携帯トイレ

テント場を使用する場合、山小屋が休業中などで水場やトイレが利用できない可能性もあります。テント泊では、あとに使う人や環境のことを考え、必ず携帯トイレを用意しましょう。

装備チェックリスト

イメージ画像

無雪期登山を想定した装備リストです。対象とする山域、時期、天候により適した装備が異なる場合があります。ご不明な点は、お近くのモンベルストアでお気軽にご相談ください。
PDFファイルはこちら

山岳雑誌『岳人』とパンフレットのご案内

イメージ画像

『岳人』10月号は特別編集「秋山」。全国えりすぐりの紅葉の山、秋におすすめの山を一挙に紹介します。秋ならではのいで湯の山旅や、展望の山歩きなど、魅力たっぷりでお届けします。
価格 880円 +税
岳人2020年10月号【特別編集 秋山】

パンフレットは、全国のモンベルストア店頭にて無料配布中! ウェブサイトからダウンロードもできます。
秋山装備 基本ガイド(PDFファイル)

オンラインショップへ