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秋山を楽しむために必要な装備をご紹介 「秋山装備基本ガイド」

2024/8/26

秋は快適な登山が楽しめる一方で、寒暖差が大きく、麓は過ごしやすい気候でも標高が高いエリアでは真冬並みの寒さになることがあります。日没の早さや朝夕の冷え込み、予期せぬ降雪など、この時季ならではの注意点もあります。秋の登山を安全に楽しむために必要な装備をご紹介します。

秋の登山で注意すること

日照時間を踏まえた計画を


秋が深まるにつれ日はどんどん短くなっていきます。10月半ばになると夕方5時には日没を迎えます。日照時間の短さと夕方からの気温の低下を考えて、早めの出発と下山のスケジュールを組みましょう。

冷え込みや積雪に備えよう


高山では9月に入ると氷が張り、10月になると降雪も珍しくありません。11月に入れば低山でも雪は降ります。十分な防寒対策をするとともに、軽アイゼンやチェーンスパイクなども準備しておくとよいでしょう。

野生生物との遭遇に気をつけよう


秋は冬眠を控えた熊が活発に動き回る季節。熊鈴や熊よけスプレーを携行しておくと安心です。また、スズメバチの気性が荒くなる時期でもあります。ハチに出会ったら姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れましょう。

秋山登山の装備のポイント

安全・快適な登山は、正しい道具選びから。登山に欠かせない三種の神器(レインウエア・バックパック・登山靴)をはじめ、さまざまな登山装備をご紹介します。

ウエア


動きやすさ、速乾性に優れるウエアが大前提。寒暖差が激しい季節なので、登山中は脱ぎ着をして快適温度を保ちましょう。雨天や強風に備えるレインウエアや、冷え込みに備える防寒着は必携です。

バックパック


容量は必要な装備の量に合わせます。夏山に比べて、防寒着などかさばる荷物が増えるので、やや余裕のあるサイズがおすすめです。
■日帰り:20~30L
■山小屋泊:30~40L
■テント泊:50L以上

登山靴


日帰り登山や山小屋泊登山はミドルカット、テント泊登山はハイカットがおすすめです。しっかりと足をホールドする剛性の高いものを選びます。クッション性の高い厚手の靴下も重要な装備。登山靴のフィッティングにも影響するので、登山靴を購入する際には、実際に使用する靴下で試し履きを。降雪や凍結に備えて軽アイゼンも用意しましょう。

【モデル着用ウエア】ポップアップ キャップ / ノマド パーカ Men's / ガイドパンツ Men's / トレッキングローブ Men's / ヌプリパック 30 / アルパイン カーボンポール / マウンテンクルーザー400 Men's

気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるといわれ、登山口から山頂までの温度差や、行動中の発汗・体温の上昇を考慮したウエア選びが欠かせません。そこで重要となるのが「レイヤリング」(重ね着)。レイヤリングとは、ウエアを3つの層に分け、適切に脱ぎ着することで、快適な衣服内環境を保つための方法です。

アウターレイヤー(防水・防風)…風雨から体を守る。
ミドルレイヤー(保温・通気)…保温性を確保しつつ蒸れを逃す。
ベースレイヤー(吸水拡散・保温)…汗冷えを防ぎ暖かさを保つ。
レイヤリングシステムについて

行動中は暑くても休憩中は寒くなります。山小屋泊・テント泊はもちろん、日帰り登山でも防寒対策は忘れずに。

秋山登山のウエア

アウターレイヤー(レインウエア)

雨や風、時には雪から身体を守る役割を持つのがアウターレイヤー。晴れている日でもレインウエアは上下セットで必ず持参しましょう。汗や蒸れを逃してくれる防水透湿性に優れたウエアがおすすめです。肌寒いときにはウインドブレーカーとしても役立ちます。

ミドルレイヤー(中間着・行動着)

保温性を調整するのがミドルレイヤーです。汗をかいても素早く乾く素材で、動きやすいウエアが適しています。暑くなったら首元を開けて温度調整ができるよう、ボタン付きのシャツやジップシャツがおすすめ。「暑いな」「寒いな」と思ったらすぐに脱いだり重ね着したりして、発汗や汗冷えを抑えましょう。

ソフトシェルは、防風性と保温性を備え、ストレッチ性にも優れる高機能ウエアです。アウターレイヤーにも中間着にも使え、動きやすいので、保温力の調節に気をつかう秋の登山に活躍します。詳しくはこちら

ベースレイヤー(Tシャツ・アンダーウエア)

一番肌に近いベースレイヤーは、汗を素早く吸水拡散させて肌を常にドライに保ち、汗冷えを防ぎます。保温性と速乾性を備えた高機能アンダーウエアを着用して快適な状態で行動しましょう。

パンツ/スカート/タイツ

歩行時に脚を動かしやすいよう、ストレッチ性に優れた生地や立体裁断が施されたものを選びましょう。ショーツやスカートを履く場合にはタイツを着用しましょう。脚を保護するだけではなく、歩行をサポートする機能を持ったタイツもラインアップしています。

防寒着

秋の山歩きにはコンパクトに収納できて、必要な時にさっと着用できる防寒着は必携です。休憩時には汗冷えを防ぐために着るようにしましょう。

帽子・グローブ・ソックス・スパッツ

秋山登山のギア

バックパック

バックパックの容量は20~30L程度がおすすめです。雨天時にはレインカバーを付けて対応します。

フットウエア

足首の保護性能と履き心地の良さを兼ね備えたミドルカットの防水ブーツがおすすめです。

登山を安全快適にする装備

緊急時に役立つ装備

ケガをしたときなど、緊急時に役立つ装備。山小屋泊やテント泊はもちろん、日帰り登山でもバックパックに入れておくと安心です。

装備チェックリスト

無雪期登山を想定した装備リストです。対象とする山域、時期、天候により適した装備が異なる場合があります。ご不明な点は、お近くのモンベルストアでお気軽にご相談ください。

ツアー情報・アウトドア保険

安全登山イベントと秋山ツアー

モンベル・アウトドア・チャレンジ(M.O.C.)では、初めての方でも楽しめるツアーを多数開催しています。

安全登山技術を学ぶ「山歩き講習会」


いざという時に役立つ安全対策の基礎知識やトラブル対処法を、実際に山を歩きながら楽しく学びましょう。1回のみのご参加もOK。主に初心者の方を対象としています。
M.O.C. イベント「山歩き講習会」はこちら

紅葉の山旅へ!


北から南へと始まる紅葉前線。全山を埋めつくす鮮やかな紅葉もあれば、緑の樹々の中に淡く染まる紅葉もあり。各地の選りすぐりの紅葉コースをぜひお楽しみください!
M.O.C. イベント「紅葉の山旅へ!」はこちら

安心と一緒に出かけよう、モンベルのアウトドア保険

保険も登山“装備”のひとつです。安心して登山を楽しむために、行動中の予期せぬ“もしも”に備えて傷害保険に加入しましょう。モンベルのアウトドア保険は、事故によるケガの補償をはじめ、捜索救助費用や他人をケガさせてしまった場合の賠償事故など、さまざまなトラブルに対応します。

出発当日でもOK! 必要なときだけ加入できる
国内旅行傷害保険 短期補償タイプについて
アウトドアから日常生活まで、年間を通じてサポート
傷害総合保険 長期補償タイプについて

日帰りで楽しめるフレンドエリアおすすめの山

全国のモンベル・フレンドエリアからこの秋おすすめの山をご紹介します。モンベルクラブ会員さまなら、全国のフレンドエリア・ショップでお得な優待特典が受けられます!

全国のフレンドエリア&ショップについて
うれしい&おトクがいっぱい! モンベルクラブ

紅葉の景色は地域や植生によってさまざま。麓から見上げる、山頂から見下ろす、水面に映る様子を眺める。どこから見るかによってもその表情は変わります。ここでは、全国から厳選した、日帰りメインで楽しめるバラエティに富んだフィールドをご紹介します。

日本で一番早く紅葉を楽しむ

旭岳(北海道)

北海道最高峰の旭岳(2,291m)は日本で一番早く紅葉を楽しめる山です。標高1,600mの姿見駅までロープウェイでアクセスできるので初心者にもおすすめです。
紅葉の見ごろ:9月上旬~9月下旬
「フレンドエリア 大雪山ひがしかわ」はこちら

岩稜と紅葉が楽しめる奥秩父の名峰

両神山(埼玉県)

古くから修験の山として信仰を集めた両神山(1,724m)。一般的な日向大谷コースだけでなく、鎖場が30か所もある八丁峠ルートなど上級者向けルートも備えています。
紅葉の見ごろ:10月下旬~11月中旬
「フレンドタウン 小鹿野」はこちら

山登りと観光も楽しめる人気エリア

茶臼山高原(愛知県)

愛知県最高峰の茶臼山(1,415m)を含む茶臼山高原は観光スポットとして整備されています。茶臼山からは萩太郎山や南アルプスが眺められます。
紅葉の見ごろ:10月中旬~11月上旬
「フレンドエリア 東三河」はこちら

葛城修験の霊場と渓谷美を楽しむ

犬鳴山(大阪府)

蒼々とした森林と渓谷美で知られる名勝犬鳴山。いたるところに修験道の行場があり、渓全体が神秘的な雰囲気に包まれています。五本松展望台からは関西国際空港や紀の川が一望できます。
紅葉の見ごろ:11月中旬~11月下旬
「フレンドタウン 泉佐野市」はこちら

手つかずの自然と文化が残る西日本最高峰

石鎚山(愛媛県)

古来より修験者が行き交う霊峰石鎚山(1982m)。ロープウェイを利用して山頂を目指す「成就ルート」と石鎚山へ最短で登ることができる「土小屋ルート」があります。頂上手前の鎖場はスリル満点です。
紅葉の見ごろ:10月上旬~11月上旬
「フレンドマウンテン 石鎚山」はこちら

火山湖に映る紅葉を楽しむ

えびの高原(宮崎県)

えびの高原には火口湖を巡るハイキングコースが整備されています。六観音御池は、霧島の火口湖の中で最も美しく、コバルトブルーの湖面に映る韓国岳と紅葉の様相はまさに絶景です。
紅葉の見ごろ:10月下旬~11上旬
「フレンドタウン えびの市」はこちら

山岳雑誌『岳人』月刊・毎月15日発売

『岳人』10月号は特別編集「秋山」。日本全国の紅葉の名山から、温泉、グルメなど、秋ならではのプランなどを紹介しています。
価格 1,100円(税込)

岳人2023年10月号【特別編集 秋山】

『岳人』定期購読キャンペーン実施中!詳細はWEBをご覧ください。

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