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手を暖かく快適に! 冬山グローブの選び方

2023/10/18

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体の末端である手を冷えや凍傷、ケガから守るグローブは、冬山登山やスキーなど、寒い季節のアクティビティに必要不可欠なアイテムです。用途や機能、構造を知り、豊富なラインアップから最適なグローブを選びましょう。

冬山用グローブに求められる性能

冬山で長時間素手のまま冷気にさらされたり、濡れたままグローブを着用し続けたりすると、次第に手が冷え、運動性が低下し痛みが出てきます。さらにひどくなると皮膚が変色し、感覚を失ったりする「凍傷」になる危険性があります。 そうならないために以下のポイントを重視して選びましょう。

  • 保温性
    手のかじかみや凍傷などの、冷えによるリスクを回避する。
  • 防水透湿性
    溶けた雪の浸入をシャットアウトし、濡れによる冷えを防ぎ、発汗によるムレを軽減する。
  • 作業性
    グローブを着用したままでもポールやピッケル、ロープなどの操作が容易。
ポイント

グローブは厚手になるほど保温性は高くなりますが、作業性は下がります。用途に合った厚みや構造のグローブ選びが重要です。

冬山用グローブを選ぶポイント

防水透湿性

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防水か、防滴か

冬山用グローブには防水モデルと防滴モデルがあります。
いずれも防水透湿性素材を使用していますが、違いは縫い目に防水処理が施されているかどうかです。防水モデルは雪上でのあらゆる状況に対応できるよう完全防水設計であるのに対し、防滴モデルは縫い目からの浸水は避けられません。一方で防滴モデルの特長として、防水処理によるごわつきが少なく、軽量・コンパクト設計、低価格といった点が挙げられます。ゲレンデスキーなどのスノースポーツや、低山トレッキングなど、比較的短時間の使用においては十分な性能を持っています。

グローブの構造

モンベルの冬山用グローブの構造は、大きく分けて2種類あります。

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インナー着脱式か、中綿入り一体型か

着脱式は「アウターグローブ」に取り外し可能な「インナーグローブ」を組み合わせたモデルです。行動中にインナーグローブが濡れてしまっても、予備のインナーを携行すれば交換できるので、数日にわたる登山でも快適に使用できます。本格的な雪山登山やバックカントリースキーなど、厳しい状況に対応できます。
一方、中綿入りの一体型モデルはグローブ単体で暖かく、装着感がよいのが特長で日帰りでの雪山やゲレンデスキー、低山散策におすすめです。

ポイント

雪山登山向けは「防水+インナー着脱式」グローブ、ゲレンデスキーなどインナーの交換を考慮する必要がなく、着け心地などを優先したいアクティビティでは「防滴+中綿入り」グローブを選ぶなど、用途に応じた組み合わせで選びましょう。

グローブの形状

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5本指タイプは指が独立しているために最も操作感覚に優れています。ミトンタイプはグローブ内部で指がまとまっているため最も暖かいですが、その分作業性は劣ります。5本指の作業性とミトンの保温性の中間の性能を持っているのが3本指のトリガーフィンガーです。

ポイント

冬山登山においては保温性を重視しますが、グローブが分厚くなるので操作感覚をつかむのには慣れが必要です。アイゼンの装着やロープワークなど、グローブを装着したまま操作できるように練習しておくことも大切です。

モンベルの冬山用グローブの特長

強度と操作感覚に配慮したパターン

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摩耗が激しい部分から縫い目をなくすために、手のひら全体を独自の設計による縫い合わせの少ないパターンで構成。擦れに強く、自然な操作感覚を実現しています。

ラップアラウンドフィンガー

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磨耗しやすい指先を、やぎ革や強度に優れた素材で包み込む構造。指のカーブに合わせた立体パターンが、優れた指先感覚を実現しています。

保水しにくいアジャスタブルベルト

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手首のフィット感を調節するアジャスタブルベルトには、保水しにくい素材を使用しています。
一部モデルを除く

ワンハンドアジャスター

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グローブを装着したまま、片手で袖口の絞り具合を調節できる機能です。

グローブリーシュ用ループ

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別売のグローブリーシュを取り付けられるループを設けています。

左右をつなぐバックル

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左右のグローブをつなげられるバックル付き。携行時や保管する際に便利です。

冬山用アウターグローブのラインアップ

防   水 防  滴
インナー着脱式
インナー一体型
中綿入り

一枚地
アルパインテックグローブ 2in1アルパイングローブシリーズ アルパイングローブ ウインターレザーグローブ パウダーグローブシリーズ アイスクライミンググローブ アルパインライトグローブ パウダーライトグローブ ウインタートレッキンググローブ オーバーグローブシリーズ
モデル 2in1アルパイン
テックグローブ
2in1アルパイン
グローブシリーズ
アルパイン
グローブ
ウインター
レザーグローブ
パウダーグローブ
シリーズ
アイスクライミンググローブ アルパインライトグローブ パウダーライトグローブ ウインタートレッキンググローブ オーバーグローブ
シリーズ
生地厚 厚手 中厚手 薄手
特長 しなやかな2レイヤー生地を使用し、優れた操作感覚を実現 五本指、トリガーフィンガーをラインナップ 暖かく、操作感覚に優れたインナー一体型モデル しなやかさと耐久性を両立したやぎ革を全面に使用 五本指、ミトン、トリガーフィンガーをラインアップ 防水透湿性に優れたアイスクライミング用モデル  ゴアテックス生地を使用した中厚手の防水モデル  防水透湿インサートを使用した中厚手の防水モデル コストパフォーマンスに優れた中厚手モデル  ドライテック生地を使用した一枚地のオーバーグローブ 
重量 238 g 243 g ※1 196 g 199g 150 g ※1 137 g 117g 95 g 78 g 98 g
アウター ゴアテックス
パックライトプラス ファブリクス2レイヤー
ストレッチ・ナイロン・ツイル
(裾)ポリエステル
やぎ革 ドライテック2レイヤー ストレッチ・ナイロン・ツイル
ポリエステル ドライテック2レイヤー ドライテック3レイヤー
内側 - ゴアテックスインサート
裏地:クリマプラスメッシュ
ゴアテックスインサート
中綿:エクセロフト
裏地:スーパーメリノウール

中綿:エクセロフト
裏地:ポリエステル
ゴアテックスインサート
中綿:シンサレートウルトラ
裏地:シャミース
ゴアテックスインサート
裏地:シャミース 
防水透湿インサート
裏地:シャミース

中綿:エクセロフト
裏地:ポリエステル

インナー
グローブ
中綿:エクセロフト
裏地:スーパーメリノウール
グリップ やぎ革[はっ水加工・ウォッシャブル加工] デュラグリップ やぎ革[はっ水加工・ウォッシャブル加工] デュラグリップ 合成皮革 デュラグリップ
機能
縫い合わせの少ない
手のひらパターン
- -
ラップアラウンド
フィンガー
アジャスタブル
ベルト
- - - - - -
ワンハンド
アジャスター
- -
グローブ
リーシュ用ループ
左右をつなぐ
バックル

*1 グローブモデルの重量

グローブをもっと快適に使いこなす

レイヤリングで細かな温度域を調節する

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冬山用グローブにもウエアのレイヤリングの考えを応用して、ベースレイヤー(汗を素早く吸水拡散、ドライな環境を保つ)、ミドルレイヤー(水蒸気の汗を透過させながら、保温)アウターレイヤー(雨・風・雪を防ぐ)に相当するものをラインナップしています。
手袋の場合アウターグローブがアウターレイヤーに相当し、厚手のインナーグローブをミドルレイヤーとし、薄手のインナーグローブをベースレイヤーとして3枚の組み合わせで使用するのが基本です。気温や用途に応じてミドルレイヤーの厚みを調整します。気温が高いときにはインナーグローブがベースレイヤーとミドルレイヤーを兼ね、アウターグローブと2枚で使用する場合もあります。

無雪登山のグローブ選び

無雪登山であれば防水性や防滴性は必ずしも必要ではありません。保温性と防風性に優れ、スマートフォンなどの操作がしやすいグローブがおすすめです。また無雪登山に適したグローブは、オーバーグローブと組み合わせて雪山用インナーグローブとして使用することもできます。

インナーグローブを用途ごとに組み合わせる

インナー着脱式モデルや中綿入りモデルは既に防水・防滴性と保温性を備えていますが、保温性を高めたい場合や、気温によってアウターグローブなしで行動したい場合などには、インナーグローブの組み合わせを変えてみるのもおすすめです。
アクティビティに合わせて細かい温度調節が可能になるので、アウターグローブとの組み合わせ次第で、より幅広い用途に使いまわすことができます。

防風グローブ

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防風素材を使用したグローブです。風の侵入を防げるので指先が冷たくなりにくく、天気が良ければアウターグローブを外して行動することもできます。
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フリースグローブ

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保温性と速乾性に優れたグローブです。柔らかくしなやかな素材でレイヤリングしやすく、アウターグローブと組み合わせて使用します。
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ニットグローブ

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ウールは汗による水蒸気を吸うことで「吸着熱」を発生させます。またウールは水分を液体ではなく分子の状態でとらえて繊維内に取り込むため、低温下でも凍らないという特徴があり、雪山では昔から利用されてきました。
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薄手のインナーグローブ

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3層で使用する際のベースレイヤーに適した薄手のインナーグローブ。生地が薄いのでレイヤリングしやすいです。
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雪山で気を付けること

素手での作業は厳禁

雪山では短時間でも素手で作業すると一気に指先が冷えてしまいます。細かい作業がしにくい時も素手では行わず、インナーグローブで行うことが大切です。

予備のグローブを必ず携行する

雪山でグローブを失うと致命的な状況に陥ってしまいます。予備のグローブは必ず携行しましょう。外したグローブを雪面に置いたりすると風で飛ばされたり、雪に埋もれたりすることがあるので、グローブリーシュの装着もおすすめです。

グローブのメンテナンスについて

冬山用グローブは種類によって洗濯方法が異なるので注意が必要です。基本的には使用後にしっかりと陰干しで乾燥させるだけで十分ですが、汚れがひどい場合はその部分だけを中性洗剤で手洗いします。革が使われているグローブは表面が乾燥しているようであれば、市販の革製品専用のワックスやオイルを使用することではっ水性、生地のしなやかさが保たれます。
インナーグローブも汚れがひどくなければ都度洗濯する必要はなく、使用後はしっかりと陰干しで乾燥させましょう。
また防水生地を使ったグローブは、はっ水スプレーを使い定期的にメンテナンスをすることで、長く快適に使用できます。

ポイント

グローブのにおいが気になる場合は、消臭スプレーがおすすめです。また、洗濯をする際には商品ごとの洗濯表記を確認しましょう。

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