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私たちの体は暑さを感じると、体温を下げるために汗をかきます。しかし、湿度の高い夏場は、汗が空気中に蒸発せずに肌に残って、べたつきや不快感の原因となることもしばしば。
「蒸し暑い夏を乗り切るために、清涼感のあるウエアが欲しい」
そんな思いから、モンベルの「KAMICOシリーズ」は生まれました。
古きをたずねて、新しきを知る
日本には「紙衣(かみこ)」という古来の衣服があり、その歴史は平安時代にまでさかのぼります。かつて美濃や越前といった和紙の産地では、和紙を揉んで柔らかくして、反物のように張り合わせた紙布(しふ)から紙の衣服が作られていました。紙は吸湿性が非常に高く、着心地も軽やかなため、高温多湿な日本の気候風土に適した衣服として、昔から武士や町人に親しまれていたのです。
紙糸を用いた素材開発
2014年、モンベルはそのような機能性に着目し、紙糸を用いた商品開発を始めました。
紙糸は繊維自体にシャリっとした独特の清涼感があり、肌離れや風通しが良い一方で、麻などと比べても繊維が非常に固く、これまで衣料品に使われることは稀でした。
紙糸の清涼感を生かしつつ、着心地を柔らかくするにはどうすれば良いか、さまざまな繊維との組み合わせ試し、耐久性や着心地のテストを繰り返した結果、シャツやパンツなどのリラックスウエアでは、紙糸に3割から5割のコットンを合わせることで、紙糸本来の清涼感に加え、ご自宅で手入れできる手軽さや、自然な風合いが得られるようになりました。
さらに登山や沢登りなどで使用するソックスには、柔らかいコットンではなく、ナイロンとポリエステルをそれぞれ約3割ずつ合わせることで、紙糸の特長を生かしながら、アウトドアアクティビテイに対応する強度や速乾性を持たせています。
製品の用途に合わせて、異なるさまざまな繊維をプラスする。こうして生まれた新素材「紙糸プラス」を用いて、パンツやスカート、シャツ、ソックス、キャップ、ネクタイなど「KAMICOシリーズ」として多数のアイテムを展開しています。
環境への配慮
紙糸の原料となるのは、農薬や肥料を使わずに栽培したマニラ麻。ぐんぐん成長して3年程で収穫できるため、二酸化炭素吸収に優れ、最後は生分解されて土に還る循環型資源としても注目されています。
日本人の昔ながらの知恵と最新の技術が融合した、どこか懐かしくて心地良いモンベルの「KAMICOシリーズ」で、暑い夏を涼しく過ごしてみませんか。
紙糸ができるまで
紙糸の原料「マニラ麻」
マニラ麻は化学肥料や農薬を使わない環境にやさしい繊維です。苗を植えて3年で高さ5~6m、太さ20~40cmに成長します。
成長したマニラ麻を収穫し、繊維を取り出して紙を作り、細くスリットしたものを撚って紙糸にしています。
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