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登山装備基本ガイド

2020/5/27

安全・快適に登山を楽しむために必要な基本装備をご紹介

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澄み切った空気、木漏れ日が差し込む森、雄大な山々の造形美……。息を弾ませ、一歩一歩着実に高みへと足を運ぶ。日常とは違う充実のひととき。外で食べるごはんやティータイム、風景や植物などを写真で切り取るのもまた一興。
たくさんの楽しみ方がある山歩きですが、そこは町とは違う自然の中。ゴツゴツとした岩場やぬかるんだ道が現れ、強い日差しや風雨にさらされることもあります。そんな状況で快適性と安全性を担保するのが登山用のウエアやギアです。登山を始めるにあたり、最低限そろえておきたい基本アイテムを中心にご紹介します。

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新型コロナウイルスに対する適切な感染対策を講じた上で、安全に留意して登山をお楽しみください。

山の基本知識

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どんな山がいい? はじめての山選び

「新緑を楽しみたい」「眺めのよい山頂を目指したい」など、まずは行ってみたい山のイメージを膨らませてみましょう。最も重要なのは、自分のレベルに合った山を選ぶこと。ガイドブックやインターネットの情報を参考に決めることもできますが、登山経験者に相談した上で同行してもらったり、モンベル・アウトドア・チャレンジ(M.O.C.)のトレッキングツアーなどに参加して、山歩きの基本を経験者から学ぶのが賢明です。

山選びのポイント


・登山口から頂上までの標高差が300m以下で、歩行時間が2時間程度のコースがある山
・ポピュラーで登山者の多い山(登山道やトイレなどの施設が整備されていることが多いので安心です)

気候条件による、気温や体感温度の変化について


標高が100m上がる毎に気温は0.6度低くなり、風速が1m/s増すごとに体感温度は約1度ずつ低くなると言われています。防寒着の不足や過度な発汗による汗冷えは低体温症につながる恐れがあります。適切なレイヤリングで防寒対策をしっかりと行いましょう。

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登山計画と登山届

行き先が決まったら、自分の体力やスキルを考慮し最適なコースを選びます。グループ登山では、体力や経験値が最も低いメンバーに、コースレベルや歩行ペースを合わせるのが基本。地図を見て、標高差やコースタイム、クサリ場や危険箇所の有無などを参考に、コースを決定します。メンバーとコース、日程などが決まったら登山届を作成し、あらかじめ家族や友人にコピーを渡した上で、登山当日に登山口のポストに投函します。
最近では、Eメールやオンラインフォームから登山届を受け付けている自治体も増えているので、事前に自治体などのホームページでご確認ください。

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山歩きのルールと安全対策

■備えを怠らず、山でのルールを守って、安全第一で山歩きを楽しみましょう。
■登山道でのすれ違いは「登り優先」が基本。道を譲るときは、滑落の危険がある谷側ではなく身を寄せやすい山側に避けましょう。
■道に迷ったら…確認できる場所まで引き返すのが基本です。沢や谷には決して降りないこと。
■日没が迫ってきたら…登頂を果たしていなくても欲を出さず、引き返して下山しましょう。ヘッドランプの使用を前提にする行動計画は危険です。

登山の基本は「早立ち・早着き」

安全のために、早めの出発・早めの下山のスケジュールを組みます。15:00までには下山できる計画にしましょう。たとえ里山、低山といえども暗闇の中で道に迷ってしまったら一大事。日が暮れてしまった時のために、日帰り登山でも必ずヘッドランプを携帯してください。

天候悪化に備えて

山の天気は変わりやすいもの。常に時間にゆとりを持って行動するよう心がけてください。事前に天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は登山を中止しましょう。夏は落雷、突風、短時間の大雨などの激しい気象現象が発生しやすくなります。天気予報が快晴であっても、レインウエアは必ず携行しましょう。

山での服装・ギア

安全・快適な登山は、最適な道具選びから。登山に欠かせない三種の神器(バックパック・フットウエア・レインウエア)をはじめ、さまざまな登山装備をご紹介します。

日帰り登山を想定した基本の登山装備

初めてなら、登山靴やウエア、バックパック(20L~30L程度)など、基本の装備だけで楽しめる日帰り登山からはじめてみましょう。

ウエア


汗や雨によって体を濡らしてしまうのは登山の大敵! コットンのTシャツやジーンズは乾きにくく、登山には向いていません。
アウター・ミドル・ベースの3層で構成される、レイヤリングという考え方に基づいて、ウエアを選びましょう。

バックパック


容量は必要な装備の量に合わせます。選ぶときに重要なのはバックパックの背面の長さが自分の体に合っているかどうか。合っていないと、肩や腰などの重量バランスが悪くなり、負担が大きくなります。
【バックパックの容量の目安】
日帰り登山…20L~30L程度の小型パック
小屋泊登山…30L~45Lの中型パック
テント泊登山…50L~60Lの大型パック

フットウエア


フットウエアはローカット・ミドルカット・ハイカットと足首周りの高さで大きく三種類に分けられます。
ハイカット…荷物の重いテント泊登山や高低差の大きい登山向き。
ミドルカット…日帰りの低山や、荷物の少ない小屋泊登山向き。
ローカット…比較的平坦なコースの低山ハイキング向き。
クッション性の高い厚手の靴下も重要な装備。登山靴のフィッティングにも影響するので、登山靴を購入する際には、実際に使用する靴下で試し履きをしましょう。

ワンポイント・アドバイス

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レインウエアは必須アイテム
山の天気は変わりやすいもの。雨で身体を濡らしてしまうと低体温症になる危険もあります。レインウエアは必ず持って行きましょう。防水グローブやハットがあれば、雨の中でもより快適に行動することができます。

日帰り登山の持ち物

地図・コンパス、ファーストエイドキットなど、たとえ日帰りであっても十分な装備が安全につながります。

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1.帽子 / 2.手袋 / 3.手ぬぐい・タオル / 4.ヘッドランプ / 5.水筒 / 6.パックカバー / 7.地図・コンパス / 8.ホイッスル / 9.エマージェンシーシート / 10.ファーストエイドキット

快適・安全に楽しむ基本テクニック「レイヤリング」

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登山のウエア選びの基本はレイヤリング。
異なる役割を持つウエアを、「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3つの層に分けて重ね着することで、外部環境から体を守り、快適性を保ちます。
天候や気温の変化が大きく、運動量による温度調節が必要となる登山では、適切なウエア選びが大切です。

アウターレイヤー(防水・防風)…風雨から体を守る。
ミドルレイヤー(保温・通気)…空気の層を作り、保温する。
ベースレイヤー(吸汗)…肌表面の汗を素早く吸水・拡散し、汗冷えを防ぐ。

レイヤリングシステムについて

アウターレイヤー(レインウエア)

雨や風、時には雪から身体を守る役割を持つのがアウターウエア。肌寒いときにはウインドブレーカーとしても役立つので、晴れている日でも上下セットで必ず持参しましょう。汗や蒸れを逃してくれる防水透湿性に優れたウエアがおすすめです。

ミドルレイヤー(中間着・行動着)

運動量の多い登山では、汗をかいても素早く乾く、動きやすいウエアが適しています。暑くなったら首元を開けて温度調整ができるよう、ボタン付きのシャツやジップシャツがおすすめ。また「暑いな」「寒いな」と思ったらすぐに脱いだり着重ねたりして、発汗や汗冷えを抑えましょう。

ワンポイント・アドバイス

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アウターレイヤーの防風性・撥水性と、ミドルレイヤーの保温性・ストレッチ性をバランスよく兼ね備えた「ソフトシェル」は、登山で活躍するアイテムです。
ソフトシェル一覧へ

ベースレイヤー(アンダーウエア、Tシャツ)

大量に汗をかく登山では、汗を素早く吸収拡散させて肌を常にドライに保ち、汗冷えを防ぐことが重要。ミドルレイヤー(行動着)の下に、速乾性を備えた高機能アンダーウエアを着用するのが基本です。気温の高い時期なら、速乾性のあるTシャツで代用するのもよいでしょう。

保温着(防寒着)

長時間休憩する時は、汗冷えしてしまう前に「保温着」を羽織りましょう。行動中は薄手のウエアでよくても、日陰や稜線で立ち止まるとたちまち寒気を感じることもあります。軽量・コンパクトで薄手のダウンジャケットはとても重宝します。

パンツ/スカート/タイツ

歩行時に足を動かしやすいよう、ストレッチ性に優れた生地や立体裁断が施されたものを選びましょう。ショーツやスカートを履く場合には、タイツを着用しましょう。足を保護するだけではなく、歩行をサポートする機能を持ったタイツもラインアップしています。

帽子/グローブ

山での紫外線量は、平地よりも強く、標高が1,000m高くなるごとに10%ずつアップするといわれています。紫外線対策には帽子やグローブ、アームカバーを着用するようにしましょう。清涼なメッシュ素材のものなら、暑い季節でも快適。高山では風雨に備えてレイングローブがあると安心です。

フットウエア(トレッキングシューズ/ソックス)

トレッキングシューズは、足を守り山での歩行をスムーズにしてくれる必須アイテムです。必ず自分の足のサイズ、形にあったトレッキングシューズを選びましょう。防水透湿性に優れたGORE-TEXを採用したモデルで、標高が低めの山で日帰りならば軽快に歩けるミドルカットが、標高が高く荷物も重い場合はハイカットがおすすめです。
ソックスもコットン素材は保水してしまうため、ウイックロン素材やウール素材のものを選びましょう。

ワンポイント・アドバイス

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買ったばかりのトレッキングシューズは、あらかじめ通勤・通学時などに使用し、慣らし履きをしておくことで、靴ずれなどのトラブルを軽減することができます。ソックスとの相性も事前に確認しておきましょう。

バックパック

身体に合ったもので、背負いやすく快適に歩けるモデルを選びましょう。女性の体格に合わせて設計した専用モデルもあります。日帰り登山では、容量が20~30Lくらいのものが良いでしょう。パックカバーがついていないモデルは、別売りのパックカバーを持参しましょう。

ワンポイント・アドバイス

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行動中にあまり使用しない、軽くてかさばるものを一番下に、重いものを真ん中に、よく使うものや小物を一番上に入れるのが、パッキングの基本です。

ヘッドランプ

道迷いや怪我など、思わぬトラブルにより下山が遅れる場合に備え、日帰り登山でも必ずヘッドランプを持参しましょう。
明るさを示す単位に“ルーメン”があります。70ルーメンを超えるヘッドランプであれば、万が一暗くなってもある程度行動を続けられるので安心です。小型で携行性に優れていても、30ルーメンを下回るヘッドランプは、小屋・テント内での使用が主目的なので、行動時の使用には注意が必要です。

水筒

水分補給はこまめに行いましょう。水筒は軽量で持ち運びがしやすいものがおすすめです。速やかな水分補給を可能にするリザーバーならパックを下ろすことなく水分補給が可能です。

あると便利な道具

サングラス

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山の上は高度が高いため、紫外線も平地に比べて高くなります。目を保護するためにサングラスをかけましょう。

詳細情報

トレッキングポール

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登りでは体の引き上げ、下りでは足にかかる負担を軽減するのがトレッキングポールです。

詳細情報

クッキングバーナー/食器

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昼食にスープやカップ麺、休憩時にホットコーヒーなど、山で温かいものを取ると、身体の疲れも軽減されます。

詳細情報

サプリメント・その他の小物

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アウトドアをアクティブに楽しむためのサプリメントや、もしもの時に活躍する非常用品など、山で役立つ小物です。

詳細情報

装備チェックリスト

無雪期登山を想定した装備リストです。対象とする山域、時期、天候により適した装備が異なる場合があります。ご不明な点は、お近くのモンベルストアでお気軽にご相談ください。
PDFファイルはこちら(241KB)

安心と一緒にでかけよう

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